食器洗浄機 / 容器洗浄機の専門メーカー

社員インタビュー

技術職に救われた人生。メンテナンスとしてその恩を世の中に返したい

メンテナンス社歴4年目

バブル崩壊後の日本経済低迷によって生まれた「就職氷河期」。まさにそのときに就職時期を迎えていたという金子哲也。法律を扱う憧れの職があったものの、生活のために諦めざるを得なかった。不本意ながら帰ったふるさとで掴んだ仕事は製造業。それでも「予想外ではなかった」という。

仕事以外でも他の製造業の動画を観るほど機械好きになったという金子は、これまでどういった道のりを歩んできたのか。そこには、生活を考えた堅実な選択がありつつも、自分の好きを貫いている人生が見えてきた。
(インタビュー実施:2024年12月)

「人がいる限り食に関わる仕事はなくならない」そう思いキョウドウに入社

工具の手入れ
短大卒業後、新卒で入社したのは長野にある産業用冷蔵機器メーカーでした。本体となる企業は600名を超える従業員がいるところで、私はそこの子会社に就職しました。子会社といっても当時は80名ほどの従業員がいたと思います。業界では世界的に有名な企業で、自動車メーカーや半導体の工場などが主な顧客でした。製品は4~5mほど、小さくても畳1畳分くらいの大きさです。その会社では製造と修理などに携わり、なんだかんだいって15~16年勤務しましたね。

学生時代は横浜に住んでいて、いつかまた横浜に戻ろうと決めていました。横浜は交通も便利だし、雪も降らないし、冬もそこまで寒くないじゃないですか。歳をとってから暮らすにはいいところだと思っていたんです。本当はもっと早く横浜に戻ってきたかったんですが、景気も読めないし仕事に就けるかもわからなかったので、しばらくは長野で経験を積もうと。それで新卒で入った会社に15年以上いることになったんです。40歳を過ぎて、仕事でも多くの経験を積めたので、いまだと思って横浜の会社に転職しました。同じく製造業の会社に入ったのですが、いわゆる「ブラック企業」だったんです。このままでは自分の生活が送れないと思い辞めました。 キョウドウは求人を見て知り、家から近かったこともあって、面接だけでも受けようかくらいの軽い気持ちで応募したんです。

そのときのキョウドウの印象は悪くありませんでした。ちょっと建物が古い感じはしましたが、逆にいうとそれくらいしか気になるところはなかったですね。社内の雰囲気もよさそうで、何より仕事が安定していたことが決め手になったかもしれません。食に関する仕事は、人がいる限りなくならないだろうと思ったのです。実際に業績の変動が少なくて、本当に安定している会社だなぁと思います 。

時代に翻弄された「ロスジェネ世代」生きるために選んだ技術職

作業中
実は短大では法律を専攻していました。高校生のころからドラマとかそういうものの影響で法律家に憧れがあって、行政書士や司法書士になることも考えていたんです。しかし、時代は就職氷河期。求人はほとんどなく、事務系の仕事を探しても自分に向いているような職が見つかりませんでした。仕事がないので、しかたなく一旦故郷である長野に帰ることに。 そこで見つけたのが1社目の会社です。もともと機械をいじるのが好きだったので、仕事自体は苦ではなかったですね。何よりあのとき正社員で雇い入れてもらえたことが、自分の人生においては大きなことだったように思います。不景気でも技術職だけは仕事があったので、私の場合は事務系ではなく技術職を選択してよかったです。

基本は1人作業でも、上司や仲間のサポートがあるから心強い

車にて
私の業務は、製品の修理や点検を行うことです。キョウドウの製品は食品工場や病院、介護施設などさまざまなところに入っているので、メンテナンスの依頼は途切れることがありません。大きい機械は複数人で対応することもありますが、基本的には1人で作業をすることがほとんどです。でも不安になることはないですね。上司はいつでもサポートしてくれますし、他の部署の人ともコミュニケーションがとれるので、1人で仕事をしているような感覚はありません。毎日違う場所に行けることも気分転換になって、私には合っているなと思います。

入社当初は機械に使われているコンピューター装置の知識がなく、苦労したこともありました。また、機械もそれぞれに癖のようなものがあり、それらを把握する時間も必要だったと思います。わからないことは先輩に聞きながら対応したり、上司に同行して見て学んだりしました。自分なりにちょっとした手順書のようなメモ書きを作成するなど、工夫しながら仕事に慣れていったという感じです。

想像力と推察力も重要となるのが、メンテナンス業務

電話中
メンテナンスで大切なのは、お客さまからの電話でいかに状況を把握できるかです。不具合が出た際にお客さまから問い合わせをいただくのですが、機械について全く知らない方がほとんどなので、要領を得ないことも珍しくありません。そんなときは、お客さまの言葉の端々からヒントを探り、まずは仮説を立てます。その仮説が正しいかどうか、お客さまに質問をしながら確かめ、徐々に不具合の原因を特定していきます。しかし、現場に行ってみたら状況が予想と全く違うこともあるので、そこはメンテナンスの難しいところですね。

優先すべきことは、いち早く機械の不具合を解消して通常どおり使えるようになること。状況を聞いてお客さま側で対応できそうであれば、修理のやり方を電話でアドバイスすることもあります。お客さまと直接接する仕事なので、感謝の言葉をいただいたときはやはり嬉しく思います。

ユニークな上司と頼もしい後輩。この人間関係もキョウドウの魅力

みんなと一緒に(1)
横浜のメンテナンス部は、私と上司、そして1年半ほど前に入社した後輩の3人体制です。上司は「面倒見のいい江戸っ子」といった感じ。ちょっといい加減なところもあって、でも情に厚く部下をいつも気にかけてくれる、そんな人です。時代劇でよく出てくるご家老さまみたい(笑)急なスケジュール変更など、無茶なことを言い出すこともあるんですが「前言ってたことと違うじゃないですか~」と私が言うと、「え?そうだっけ?」ってとぼけるんです。でもそんなことを言い合える、接しやすい上司ですね。後輩は異業種から未経験で転職してきて、とても頑張っています。当社には業務マニュアルというものはないので、そういった意味では少し大変だったかもしれません。それでも懸命に取り組んでいて、頼もしく感じます。

頭の中の情報を見えるかたちに整理したい

カンバンを背景に
これから自分が取り組むべきこととしては、自分の経験や業務の手順などを整理してまとめることだと思っています。私が入社したときのことを思い出したり、未経験で入社した後輩を見ていたりしても、手順書がないことの弊害はやっぱりあると思うんです。後輩には、電話を受けたときに原因を推測するための簡単なマニュアルを作って渡しました。経験して覚えることはもちろん重要ですが、効率よく覚えられるならそれに越したことはありません。次代を担う人たちが少しでも楽になれるよう、そうした準備を進めることも必要だと思っています。それに、私自身だんだん記憶が曖昧になってきている部分もあるので、技術や経験を整理しておくことは自分のためでもあるんです。これから入ってくる人も余計なところに気を張らず、仕事がやりやすくなるように、自分のできることをコツコツとやっていきたいです。

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