食器洗浄機 / 容器洗浄機の専門メーカー

社員インタビュー

悩んだ分だけ成長する。製造は技術よりもどれだけ悩めるかが重要

製造

昭和56年創業のキョウドウ。その歴史には会社の危機ともいえるときがあった。「失われた30年」の始まりと共に訪れたキョウドウの危機。まさにその危機を目の当たりにしたのが梶浦だ。会社の人員削減が進むなか、班長として部下を守れない状況に苦悩したという。

梶浦は北海道出身。工業高校を卒業し、キョウドウに入社。道内の求人はあれよという間にライバルに奪われ、残っていたのが東京のキョウドウだったという。父から「5年は家の敷居をまたがせない」と言われ、東京でやっていくと決意した。リーダー資質で責任感が強い梶浦。「そんなこと言われたことがない」と本人は首を横に振るが、彼を慕う人は多い。そんな梶浦が、部下のリストラに直面したときとった行動とは一体何だったのか。キョウドウが危機から脱し、どう変わったのか詳しく聞いた。
(インタビュー実施日:2024年12月)

キョウドウの製造は担当者制。多くのことを学べる環境が魅力

作業中
私は横浜の工場で、製造部の責任者をしています。製造部6人の勤務管理や指導、食品機械の製造、設計、資材・工程管理などが主な仕事です。キョウドウの製造の特徴は、分業制でないことですね。多くの工場では、一部門を担当者がひたすらやるっていうところが多いと思うんですが、キョウドウは1製品1担当制を採用しています。なので、担当者はいろいろな作業を行わなければなりません。1つのことを極めるというよりは、広く何でもできるようになるっていう感じです。同じことをずっとやるわけではないので、覚えることは多いですが、その分やりがいもあると思います。このやり方は私が入社した30年以上まえから変わりません。

部下を守れなかった責任を感じ退職。でも仕事への責任は持ち続ける

きめのポーズ
私がキョウドウに入社したのは、37年以上前。北海道から上京し、キョウドウの寮に入りました。1つ上の先輩がキョウドウに入社していたこともあって、そんなに不安はなかったです。

入社当時は景気がよくて、毎日夜遅くまで働いてました。悩みとか不安とか、そんなものを考える暇はなかったです。数年経ったとき、バブル崩壊のあおりを受けて会社の業績が低迷し、リストラが始まりました。30人ほどいた製造部の社員は最終的に半分以下に。年次の若い社員から解雇されて、班長をしていた自分の部下も対象になったんです。その状況に責任を感じ、私も退職を申し出ました。納得がいかなかったのは、仕事への熱意やがんばりに関係なく、年次だけで切られていたことです。工場長に抗議もしましたが、トップまで届いていたかはわかりません。そうした会社への反抗の意味も退職に込められていました。

とはいえ、私が製造部門から抜けると人手が厳しくなるので、しばらくは個人事業主としてキョウドウの製造部を手伝うことにしたんです。独立していた期間は10年くらいですかね。キョウドウの仕事のほかに、キョウドウOBの先輩から仕事をもらうなどして、生計を立てました。その後、少しずつキョウドウも業績を回復し、2006年に正社員の話をいただき、いまに至ります。

独立していた期間では、キョウドウではできない仕事や現場をたくさん経験できました。「こんな工具を使うんだ」とか「この機械すごいな」という発見も多かったです。キョウドウに戻ってから一番経験を活かせたのは、段取りのやり方でした。以前のキョウドウでは段取りがいい加減だったので、作業効率が悪かったんです。他の現場で学んだことをキョウドウに持ち帰れたことはよかったなと思います。

正解は1つではない。大切なのは自分で考えて悩むこと

指導中
班長を任されるようになってから、責任者となったいままで、育成方法にはこだわりがあります。それは「考えさせる」ということです。新人や若手にはまずは説明し、細かいところは自分で考えるように言います。自分で考えてみて、それでもわからないときは質問しろと。それは、自分で考えないと身につかないからです。それに、やり方は1つじゃありません。私が教えることが全てではないし、他にいい方法があるかもしれない。実際、新人が考えたやり方を見て「へぇ、それいいじゃん」って関心することもあります。

私が入社した当時は、親方が何人かいて、やり方を見て学べという時代でした。でも、同じことをするにも親方によってやり方が違うんです。それに「もっといいやり方あるでしょ」と親方を見ていつも思っていました。だから、自分が教える立場になったときには、やり方を押しつけないようにしています。まぁ、あと、教わる方も言うこと聞かないってこともありますけど(笑)

あと、キョウドウに入ったからには、どこに行っても通用するように教えようと思っています。どこでも使える技術があれば、キョウドウを辞めても生きていけますから。なので、未経験でも責任をもってちゃんと教えるので、やる気だけもってきてください。

過去の反省がいまをつくる。個々の責任感が“いい会社”を形成している

朝礼
昔と比べて、いまのキョウドウはだいぶ変わりました。いいところは、適度にゆるくてやりやすいところですね。縛りが少ないっていうか。もちろん、最低限のルールはありますが、結構自由にやらせてもらえます。話を聞いてもらえるし、話してももらえます。昔は密室で決まったことが決定事項として下りてくるだけで、こちらの声が届いているのかもわからなかった。でもいまは、その壁がなくなって、非常に風通しが良くなりました。製造部も定期ではないにしろ、全員が集まって話す機会を設けることもしています。意見が通るかは別にして、話を聞いてくれる状態になったことは大きな前進です。

他に変わったことは、責任感が強い人材が増えたこと。人が少ない分、個々が責任もって仕事をしないといけない状況はあるにせよ、それ以上に責任感をもっている社員が多い。だから多少ゆるくても、やることはちゃんとできるんだと思います。いまは欠点を見つけるのが難しいくらい、いい会社になっているんじゃないかな。

みんながやりやすいやり方で、効率的な生産台数UPを目指す

きめのポーズ
製造部としては、製造台数を上げていくことに取り組みたいと思っています。そのために効率面の改善をいろいろと考えているところです。それには他の部署との連携も必要でしょう。いままで以上にコミュニケーションを密にして、キョウドウの力を結集させたいと思います。

製造業はあまりいいイメージをもたれませんが、先にも言ったように、キョウドウの製造は広い視野で行うので幅広い経験が積めます。また、1から全部1人で組み立てた製品を納品したときには、達成感ややりがいもひとしおです。このキョウドウのやり方に興味があれば、ぜひ来てもらいたいですね。

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