食器洗浄機 / 容器洗浄機の専門メーカー

社員インタビュー

「物づくりが好き」で続けた35年超。使い手を想うことが製造のポリシー

製造社歴35年以上

穏やかな性格で周囲から信頼を集める及川雅貴。18歳で入社したキョウドウでの生活は35年を超えた。農業高校卒でありながら「機械と物づくりが好き」という理由で飛び込んだ製造業。及川の溶接技術はいまやキョウドウでも随一だ。そんな及川がいま取り組みたいことは若手の育成だという。長年キョウドウの製品と顧客に向き合ってきた及川が、いま若手に伝えたいこととは―
(インタビュー実施日:2024年12月)

機械が好き、物づくりがしたい。北海道から上京しキョウドウ一筋35年

図面チェック
キョウドウに入社したのは18歳のときです。故郷である北海道から上京しました。入社のきっかけは高校にあった求人票をみたことです。東京に行ったことがなかったので、遊びに行くくらいの感じで志望したような気がします。実は私の出身高校は農業高校で、工業とは一切関係ありません。造園科にいて、庭師とかそういった方向を目指す人たちの中にいました。植物が好きというよりも、何かを作ることに興味があったんです。造園ではなく製造に進んだのは、もともと機械が好きだったということもあります。

私が入社したときは同期がたくさんいて、寮での生活もわいわいしていて楽しかったですね。年の近い先輩などもたくさんいたので、寂しさとかは感じませんでした。当時のキョウドウは好景気で毎日忙しく、入社半年ほどすると深夜まで残業する日などもたまにあったように思います。

入社から35年経った現在は、製造部で責任者の補佐役をしています。若手の指導も私の役割の一つです。基本的には責任者である梶浦が若手教育を行うので、私はその補佐として若手の様子を見て、必要に応じてアドバイスをするなどしています。キョウドウは1人1製品の製造を担当するので、納期に間に合う段取りになっているか、作業に遅れがないかという点にも注意を払っています。

見える部分だけじゃない。見えないところにこだわるのがキョウドウの仕事

溶接作業
製造工程において心がけていることは、お客さまに喜んでいただくことです。物づくりは作って終わりではなく、お客さまに喜んでもらってはじめて完成すると思っています。そのためには単に「作る」だけでなく、細部までこだわらなければなりません。例えば「バリ取り」です。作業台やシンクを製造する際、ステンレス板の裏側に切断のときにできるトゲのような出っ張りが残ります。これをきれいに取り除いて、引っかかりをなくす作業が「バリ取り」です。この出っ張りに気が付かずに手を触れると、切ってしまうこともあります。バリ取りをしなくても機能面では製品として完成していますが、そうした危険な部分があってはお客さまに喜んでもらえません。お客さまが使うときのことを考えて、細部にまでこだわることが物づくりに重要なことだと思います。

また、溶接にもこだわりをもっています。キョウドウの製造では溶接は欠かせない工程の一つです。表面のきれいさはもちろんですが、それ以上にしっかり中までくっついていなくてはいけません。溶接を覚えたてのころは、一定の間隔と厚みで慣らしていく作業が難しいと思います。しかし、ここがおろそかになると、強度もでなくなるので注意が必要です。若手の作業を見るときにも、この点は注視しています。

未経験で製造部に入社した場合には、まずは穴あけ作業から教えます。その後、組み立ての手順を覚えてもらい、あとは実践あるのみです。組み立ての手順さえ覚えられれば、ある程度の仕事はできると思います。溶接もそうですが、技術の習得は数多くやることが一番です。最初はうまくいかなくても、数をやるうちにできるようになるので、未経験でも心配しないでください。

次つぎと去る同期。そんな逆境が仕事への意識を変えた

作業中
キョウドウに入社して一番大変だったのは、同期が次つぎに辞めていったときです。大勢いた同期も、いまは誰もいません。入社当時は景気が良かったキョウドウも、バブル崩壊のあおりを受けてどんどん業績が落ち込み、人も辞めていきました。それでも私のなかでは、辞めるという選択肢は一度もでなかったです。むしろ人が少なくなったことで仕事量が増え、とにかく毎日目の前の仕事をやらなくてはという感覚でした。それまでの私は、どこか人任せなところがあり、自分がやらなくても誰かがやってくれるという甘えがあったんです。でも、人が少なくなるとそんなことは言ってられず、自分でどうにかしなくてはと思うようになりました。仕事への責任感が強くなったというか。そういった意味ではターニングポイントになったときでしたね。

これまで、キョウドウを辞めようと思ったことはなかったですが、他のものを作ってみたいと思うことはありました。それを叶えたのがアルバイトです。知り合いから仕事を紹介され、数ヵ月に何回か休日に他社の仕事を手伝うことがありました(本当は副業ダメなんですけどね)。例えば、地元の市場でベルトコンベア設備を作ったり、他の装置を点検したりなどです。普段キョウドウで製造しているものと違うものを作れて、とても楽しかったし勉強にもなりました。そうやって他社で経験を積めたことも、キョウドウを辞めようと思わなかった要因の一つかもしれません。
いまは業績も安定し、待遇も少しずつ改善され、働きやすい会社になりました。仕事への考え方など基本的な部分は変わっていませんが、30年前の若さ溢れる勢いとは別の「勢い」がある会社になっていると思います。

育成で大切にしているのは「顧客への想像力」と「自分への挑戦心」を養うこと

朝礼
どこの会社も人手不足が深刻だと思いますが、キョウドウも同じです。それでも最近、2人の若い社員が製造部に入社してくれました。彼らに仕事を教えるときには、お客さまの使い勝手を考えた製造を心がけてほしいと伝えています。組み立てを正確にやることも大事ですが、たとえ組み立てることで頭がいっぱいだったとしても、ちょっとでもお客さまの使い勝手について考えてほしいと。

また、挑戦してもらうことも大事です。本人が難しいことに挑戦したいというのであれば、喜んで応援しますし、あえてこちらから難易度の高い作業をお願いすることもあります。やったことがないこと、難しいことに挑戦しなければ成長できないからです。そのときに私たちベテランができることは、サポートをすること。「やってみろ」と放り出すのではなく、挑戦する姿を見守りながら、行き詰ったときには手助けできるようにと考えています。

「誰がどう使うのか」それを若手に実感してもらいたい

集合写真
今後取り組みたいこととしては、私の考え方や技術を若い人にできるだけ多く伝えていくことですね。特に若手には現場を知ってもらいたい。現場とは、お客さまが実際に製品を使う現場です。いまは納品作業を営業とメンテナンスの社員がやってくれていますが、以前は製造部が営業と一緒に納品作業をしていました。実際に製品を設置して使ってもらうと、お客さまから思ってもみない要望がでることもあります。「そんな使い方するんだ」と驚くこともありますし、「なるほど」と関心することも少なくありません。お客さまと直に接することで、新たなアイデアが湧いたり、新しい発見があったりするんです。そういう体験を若手にもしてほしいなと。なにより、お客さまが喜ぶ顔を直接見られるなんて、嬉しいことじゃないですか。そういうのがやりがいにつながると思うので、今後そうした体制が実現できればいいなと思っています。

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